「英語を話せるようになりたいけど、具体的に何を改善すればいいのかわからない…」という悩みはありませんか?
英語を「話す力」は、単純に「話せるか、話せないか」ではなく、さまざまな要素から成り立っています。
そこで役立つのが、国際的に広く認められているCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)です。
この記事では、CEFRがスピーキング能力をどのような観点で評価しているのかを明確にし、自分が改善すべきポイントを見つけるお手伝いをします。
1. 「話す」能力を細分化した情報も掲載されているCEFR
CEFRでは、受容(Reception)、産出(Production)、産出能力を「話す・聞く・読む・書く」の4つに分け、それぞれの能力をさらに細かく評価するために設計されています。特に「話す」スキルは複数の評価項目に分けられており、次の6つの項目を中心に評価されます。
- 流暢さ(Fluency)
- 正確さ(Accuracy)
- 語彙の幅(Range)
- 相互作用能力(Interaction)
- 話のまとまり(一貫性:Coherence)
- 発音(Phonological Control)
これらを理解することで、「話す力」のどこを伸ばすべきかが明確になります。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
2. 流暢さ(Fluency)―スムーズに言葉が出るか
流暢さとは、どれだけ途切れずに自然に英語を話せるかを評価する基準です。
流暢さが足りないと感じる場合は、考えすぎずに言葉を出す練習や、普段の会話で使用頻度が高い表現を覚えることが効果的です。
各レベルの評価基準は下記です。
- C2:途切れなく自然で複雑な会話も楽にできる
- C1:スムーズに話せて、難しい内容も十分対応できる
- B2:少し迷うこともあるが、普通の会話は問題ない
- B1:簡単な会話なら止まりながらでも話せる
- A2:日常的な短いやり取りは可能だが頻繁に止まる
- A1:短く準備した内容のみ話せる
次は「正確さ」です。
3. 正確さ(Accuracy)―文法や語彙の正しさ
正確さは、文法や語彙のミスを減らすことを目標にしています。
細かな文法の誤りが多いと、相手に誤解を与える可能性があります。
日常でよく使う文法パターンを徹底的にマスターすることで、正確さを向上できます。
各レベルの評価基準は下記です。
- C2:複雑な表現も完全に正しく使える
- C1:高度な表現をミスなく、または自力で修正しながら話せる
- B2:基本表現を正しく使えるが、時々小さなミスがある
- B1:よく使う表現は比較的正確に言える
- A2:簡単な表現でミスが目立つが伝わる
- A1:ごく基本的な表現に限り、ミスが多い
4. 語彙の幅(Range)―使える表現の広さ
語彙の幅とは、多様な状況で適切な単語や表現を選べるかを指します。
同じ単語ばかり繰り返してしまう場合、表現のバリエーションを増やすことを意識して、新しい単語やフレーズを積極的に学ぶと効果的です。
各レベルの評価基準は下記です。
- C2:非常に幅広く柔軟な表現が使える
- C1:幅広い話題に対応できる豊かな表現力がある
- B2:予想外の状況でも十分な表現ができる
- B1:身近な話題なら十分な表現力がある
- A2:日常生活のシンプルな表現が可能
- A1:自己紹介など基本的な語彙だけ使える
5. 相互作用能力(Interaction)―相手とのコミュニケーション
相互作用能力とは、会話をスムーズに進めたり、相手の反応を理解して適切に対応したりする能力です。
聞き手とのやり取りが苦手な場合は、質問力を磨いたり、相手の反応に注目する練習を取り入れるとよいでしょう。
- C2:相手の反応を自然に感じ取り、会話を自由に進められる
- C1:会話をスムーズに始め、終えられる
- B2:スムーズさに欠けることがあっても、基本的に会話は進む
- B1:簡単な日常会話なら自然にやり取りできる
- A2:基本的な挨拶や簡単な会話なら可能
- A1:非常に簡単な質問と返答のみできる
6. 話のまとまり(一貫性:Coherence)―わかりやすく話す力
話のまとまりとは、伝えたい内容を論理的に整理し、分かりやすく伝える力です。
話している途中で話題がそれたり、相手に伝わりにくいと感じる場合は、結論から話し始める習慣をつけると効果的です。
各レベルの評価基準は下記です。
- C2:複雑な話題も論理的に明確に伝えられる
- C1:明快で分かりやすく伝えられる
- B2:シンプルだが明確に話をまとめられる
- B1:短い文章をつなげてシンプルに話せる
- A2:基本的な接続詞を使い、単語をつなげて話せる
- A1:単語や短文を並べる程度
7. 発音(Phonological Control)―明確な発音とイントネーション
発音の評価は、相手が理解しやすい明確な発音ができているかを見ます。
発音が不明瞭だと感じる場合は、個別の音やイントネーションの練習を取り入れることで、大きな改善が見込めます。
各レベルの評価基準は下記です。
- C2:ネイティブに近い自然な発音ができる
- C1:ほぼネイティブ並みにクリアな発音が可能
- B2:問題なく理解される発音ができる
- B1:一般的に伝わる発音だが、改善の余地がある
- A2:理解可能だが、聞き返されることが多い
- A1:発音が不明瞭で、相手の努力が必要
自分の改善ポイントを明確に!
自分の課題を把握するためには、各項目を意識的に観察し、自分が最も苦手な部分から改善を始めましょう。
すべての要素を同時に向上させるのは難しいですが、一つずつ集中して取り組むことで、確実に話す力は伸びていきます。
まとめ
CEFRは、自分のスピーキング能力の課題を明確にし、具体的にどの部分を伸ばせば良いかを示してくれる効果的な指標です。自分に最適な学習方法を選ぶためにも、まずはこれらの評価基準をもとに自分の現状を確認しましょう。
具体的な改善方法についてさらに知りたい方は、このサイトをフォローして、次回の記事もぜひチェックしてくださいね!