この記事では、学童期の成長と発達を考え、6歳から12歳までの子どもが成長するために本当に考えるべき重要なことについて解説していきます。
こんな悩みをお持ちではありませんか？
- 子どもが学校の授業についていけない
- 子どもが勉強に対する意欲を持てない
- 家庭での学習習慣が身につかない
外でずっと遊んでいたり、家に帰ってきたと思ったら、勉強しないでゲームに夢中になったり、遊んでばかりの子に悩む親は多いと思います。
もちろん、遊びによって得られる経験だったり、楽しむことで脳を活性化させ、ストレス発散もできるので、ある意味重要です。
ですが、やるべきことをやることも重要です。
社会に出たら、お金を稼ぐために、やるべきことはやらないといけません。
そしてそれを子どもの頃に理解させることも親の仕事です。
では、やるべきこととは何でしょうか。
子どもがやるべきことは、学校の宿題だったり、習い事の練習だったりすると思いますが、その本質的なところは、小中高と上がっていく中で、学習の習慣をつけることにあります。
そして、習慣的にやるべきことをやった上で、自由に時間を過ごすのは、ストレスコントロールの上でとても重要です。
ではどのように習慣化していくべきでしょうか。
まずは、習慣化する前に、やるべきことをやれない理由について考えます。
習慣化する前に意欲を失ってしまう
子どもは、気分で動くことも多々あります。
分からなかったり、何でやらないのみたいなことを言われたり、そこで気分が落ちてしまうことが習慣化してしまうと、悪習慣のほうがついてしまうので、注意が必要です。
それでは具体的に見ていきたいと思います。
学校の授業についていけない
学校の授業についていけないと、子どもは自己肯定感を失いやすくなります。
学力不足が原因で、授業内容が理解できない場合、子どもは学校に行くこと自体が嫌になり、学習意欲が低下します。
この状況が続くと、さらに遅れをとる悪循環に陥る可能性があります。
勉強に対する意欲の欠如
子どもが勉強に対する意欲を持てない理由は様々ありますが、家庭でのサポートの仕方が悪いことが大きな要因になっている場合があります。
基礎的な理解力がないと、そもそも分からないことが多くなるため、子どもが勉強を負担に感じやすくなり、勉強すること自体が苦痛になります。
家庭での学習習慣の欠如
家庭での学習習慣が身についていないと、子どもはいつまでも伸び悩む状態になり、それがさらに学校での理解度が進まない理由になります。
また、親が積極的かつ効果的に関与しない場合、子どもは勉強を後回しにしがちで、継続的な学習が難しくなります。
その結果、学力向上が遅れ、学校での成績も思わしくないままです。
これらの課題は、子どもの将来に大きな影響を与える可能性がありますよね。
ではどのように、解決したらいいでしょうか。
習慣化には小さな成功と基礎学力の向上が必要
習慣化には小さな成功と基礎学力の向上が必要です。
小さな成功体験を積み重ねる
子どもに学習の成功体験を積ませることが大切です。
例えば、家では8割9割できる簡単な問題を解き、できたことを褒めることで、子どもは「やったらできた！」という感情を抱きます。
このような小さな成功が積み重なることで、自信がつき、学習への意欲が高まります。
子どもができた！ できるじゃない！ もっとやろう！ できるじゃない！ もっとやろう！
すなわち、やってできたの繰り返しに持っていければ、親は手を放していても子どもが自分で勉強するループに入ります。
家庭での基礎的な理解力向上が授業の理解をサポートする
家庭での学習を通じて、子どもの基礎的な理解力を向上させることで、そもそも分からないという状況を減らすことが重要になります。
分からない状況を改善することで、学校でも学びが楽しいと思えるようになり、その過程で自分の成長を実感させることが重要です。
例えば、毎日寝る前に本を読み聞かせや音読をさせることで理解が進んだり、簡単な算数の問題を解く時間を設けることで、基礎的な計算力を上げつつ子どもの自信をつけ、それが成果を生むことを実感します。
これにより、学習の習慣が身につき、学校での授業理解が深まります。
親子での学習時間を作りコミュニケーションを取る
親が子どもと一緒に学ぶ時間を作ることで、学習への興味を引き出します。
最初は何もやらないかもしれません。
その場合は、簡単な問い掛けをします。
例えば、小学生低学年であれば、１＋１は？からでもいいです。
やろうとしている問題の答えを何度も読み上げることでもいいと思います。
分からない状態で、考えるのは、脳に大きく負荷がかかります。
このため、回答を覚えてしまって、できる！という自信をつけてから、徐々に新たな問題を織り交ぜる方が、いきなり考えるよりも受け入れやすくなります。
そして、親が学習の進行を見守り、子どもの努力を認めることで、子どもは「やったらできた！」という感覚を持ちやすくなります。
これにより、学習へのモチベーションが維持され、継続的な学習が可能になります。
次に、以上のベースを踏まえて、子どもが挑戦していくべき具体的な内容を見ていきましょう。
学童期の発達段階に応じた対応も必要
学習の習慣化と基礎学力をつけることと並行して、学童期（6歳から12歳まで）の子どもたちにとって、年齢に応じた挑戦を通じて成長を促すことも大切です。
以下では、年齢ごとの重点を置くべき活動やスキルについて説明します。
6歳〜7歳
- 基本的な学術スキルの習得：読み書きや簡単な算数を学び始めます。
この時期は学校での基礎教育が始まり、学習の基本が形成されるため、家庭でのサポートが重要です。 - 社交スキルの発展：クラスメイトや友達との関係を築くことで、共有、交渉、順番待ちなどの社交スキルを育てます。
- 創造的な遊び：絵を描いたり、簡単な楽器を演奏したりすることで創造力を養います。
8歳〜9歳
- 複雑な学術スキルの発展：読解力と数学的理解を深め、科学的な概念に触れるようになります。
- スポーツや音楽などの趣味：特定のスポーツや楽器演奏に熱中することが多くなり、専門的な技能を身につけ始めます。
- 個人の責任感の育成：自分の行動や選択に責任を持つようになり、自己管理能力が高まります。
10歳〜12歳
- 批判的思考能力の向上：より高度な読解や数学問題を解くことで、批判的思考を養います。
- 社会的意識の形成：ニュースや社会的な問題に関心を持ち始め、倫理的な判断力が形成されます。
- 長期的な趣味や興味の追求：特定の分野において、長期的な趣味や興味を持つようになり、深い知識やスキルを身につけます。
このように年齢が上がるにつれて、子どもたちの挑戦は多様化し、より複雑になります。
親としては、これらの変化に対応し、子どもが新しいスキルを楽しみながら身につけることができるように支援することが求められます。
また、子どもが自立心と自己肯定感を育むために、各段階での適切な挑戦と支援が不可欠です。
子どもの自立と自己肯定感を育むには
学童期は、子どもたちが自立心と自己肯定感を育むための重要な段階です。
この時期には、子どもたちが社会的スキルを磨き、知識を広げ、個々の能力を発展させる機会がたくさんあります。
親としては、子どもがこれらの挑戦を通じて健全な成長を遂げることができるようにサポートすることが求められます。
自己管理能力の育成で自立と自信を
この年齢では、自分の感情や行動をうまく管理する方法を学びます。
時間管理や責任感のある行動、感情のコントロールなどが含まれます。
親は、子どもが自分の宿題や約束事を管理するためのサポートを提供し、自立を促すような環境を整えることが大切です。
学業への取り組みを加速させよう
この時期、子どもたちは学ぶ意欲が高まり、読み書きや計算、科学的思考などの基本的な学術技能を身につけます。
親は、学校の学習内容に興味を持つよう促し、家庭での読書や実験などを通じて学びを楽しむ環境を提供することが大切です。
社会性の発達は人との関わりあい
友達との関係を築くことがこの年齢段階で非常に重要です。
親は子どもが友達を家に招いたり、外で遊んだりすることを奨励し、対人関係で生じる問題を解決する手助けをすることが重要です。
チームスポーツやクラブ活動への参加も、社会性を育てる絶好の機会です。
創造性と趣味の探求を
子どもたちは芸術、音楽、工作、スポーツなど、様々な活動に触れることで自分の興味や才能を発見し、それを表現する機会を得ます。
親は子どもが興味を持った活動を支持し、必要な資源を提供することで、創造性を育てることができます。
健康と身体活動は生活の基本
定期的な身体活動は子どもの健康維持に不可欠です。
親は子どもを屋外で遊ばせたり、スポーツに参加させたりすることで、健康的な生活習慣を育成することができます。
また、バランスの取れた食事と十分な睡眠の習慣を身につけさせることも重要です。
責任感の養成は社会に出る準備
小さな家庭の責任（ペットの世話、簡単な家事など）を与えることで、子どもは他人への配慮や責任感を学びます。
親はこれを通じて、協力的で思いやりのある行動を奨励することが重要です。
まとめ｜子どもの成長を願って
これらの挑戦を通じて、子どもたちは自立し、多くの社会的及び個人的スキルを身につけ、自己肯定感を強化することができます。
それには、何より基礎的な学力で理解力を上げておくことと、継続的に成長を促すために、やるべき学習はやるという習慣づけが必要です。
これを実現するためには、親が積極的に関与し、適切な指導とサポートを提供することで、子どもは年齢に応じた学校生活において、新しい環境・事柄への挑戦に自信を持って臨むことができるでしょう。
親としては、子どもが自信をもって社会に生きるために、自ら成長していけるよう、常にサポートすることが重要です。
