英語で自己紹介はできますか?
英語の勉強をしていると、文法や単語を覚えて英語を理解することに頭が行きがちですが、実は英語を使う実践の場で一番機会が多く、でも練習しておかないととっさにできないのが自己紹介です。
自己紹介は、新しいクラスだったり、新しい職場だったり、新しいグループで外国の方が含まれる時に必要ですよね。
でもそれだけでしょうか?
実は、ホテルでチェックインするとき、海外旅行のパスポートコントロールなど、様々な場面で必要になります。
もちろん、すべての場面でがっつりした自己紹介は必要無いのですが、ふとした時に自分を説明できれば、それだけ相手とコミュニケーションが取れて仲良くなれますよね!
ただ、いざ自己紹介をしようとすると、慣れていないのでこんな状態になるかもしれません。
- 名前は言えるけど、そのあと頭が真っ白になってしまう
- 自己紹介の言い回しが出てこない
- 結局何を話せばいいか分からない
本記事では、3つのポイントを押さえ、5つのステップで、スムーズに自分の言葉で自己紹介ができる方法を徹底解説します。
具体例や習慣化のコツも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
英語の自己紹介だからという問題?|自己紹介でつまずくのはなぜ?
自己紹介は、単純に「名前・出身地・職業」を言えば終わり…ではありません。
まず何を話すかを認識しないと、そもそも英語でも日本語でも出てきません。
加えて、心理的な心配事も結構あるのではないでしょうか。
- すんなり口に出てこない
- 相手にどう思われるか不安
- 場の空気を壊さないか心配
など、緊張でうまく話せないと感じる方も多いですよね。
ですが、きちんとしたポイントを押さえて“自分の言葉”を準備すれば、英語初心者でも堂々と自己紹介ができるようになります。
そこで本記事では、押さえるべきポイントを3つと、さらに仕上げの5つのステップという流れで、英語の自己紹介を完成させる方法を解説します。
最終的には、“あなたらしい自己紹介”を目指していきましょう。
英語の自己紹介で押さえるべき3つのポイント
【ポイント1】感謝を述べ、自己紹介をシンプルに組み立てる
自己紹介は何をするものなのかというのを考えると、もちろん自分のことを伝えることなのですが、それだけだと自己満足で終わってしまいます。
自己紹介するのは、相手に知ってもらって、そのあとスムーズにコミュニケーションをとってもらえるようになることが重要ですよね!
まずは、感謝の気持ちを冒頭と締めで表現することで、相手に好印象を与えるだけでなく、礼儀正しさや信頼感を示せます。
また、自己紹介の内容をシンプルかつ要点を絞った構成にすることで、相手に伝わりやすく、記憶にも残りやすくなります。
【ポイント2】自分らしさを伝える要素を1つ加えよう!
自己紹介は、相手に自分のことを知ってもらうという話なのですが、自分の何を知ってもらうのか、ということですよね。
単に特性の情報を羅列するのではなく、自分の考え方や特徴的な性格を知ってもらうのに、「自分らしさ」を示すエピソードや特徴を1つ入れることで、記憶に残りやすく、会話のきっかけにもなります。
まずは下記の要素を考えて入れてみましょう。
出身地や趣味に関する具体的なエピソード:地元の名所で感じたことや、趣味に対する情熱を伝えたら自分のことが伝わるでしょう。
性格や特徴:ポジティブで新しい挑戦が好き、誠実で真面目など、性格に紐づいたエピソードがあると話の種にもなります。
【ポイント3】紙に書いて“見える化”|できるまですぐ見える位置に張り付けて練習しよう
実は、作って終わってしまうということが結構あるとよく聞きます。
自己紹介は一度できるようになればいろいろな場面で使えるので、実際に使えるようになるまでやるべきです。
そこで、まずは英語の自己紹介文を紙に書き出し、“見える化”して習慣に組み込みましょう。
英語のフレーズは、頭で理解していても咄嗟に口にするのが難しいもの。
紙に書き出して歯磨きやトイレなど、毎日必ず行う行動で目にするところに貼っておくこととセットにすることで、無意識に繰り返し目に触れ、脳に定着させることができます。
- 歯磨きのときに鏡の横に貼る
- トイレのドアの内側に貼る
こうすることで、アウトプットのハードルを下げ、自然に繰り返し練習ができます。
結果的に、英語で自己紹介するときに言葉がスムーズに出てくるようになります。
おススメなので、繰り返し練習したいときは、実践してみてください!
【5つのステップ】英語の自己紹介を完成させる方法
英語の自己紹介をスムーズにするための5つのステップを紹介します。
このステップに従えば、誰でも短時間で自分らしい自己紹介を完成させることができます。
ステップ1:相手に与える印象を意識する
まず最初に、自分がどんな人として見られるかというのを意識するのが重要です。
そう考えると、どのような場面でも、聞いてくれる周りの皆さんに感謝を述べることでポジティブな印象を与えることができます。
そこで、まずは冒頭で感謝の言葉を述べ、礼儀正しい印象を与えましょう。
以下のフレーズを使ってみましょう。
Thank you very much for listening to my introduction.
本当にありがとうございます、私の自己紹介をお聞き頂きまして
I truly appreciate you taking the time.
心から感謝いたします、時間を頂いたことに
自分で文章を作る際には以下を参考にどうぞ!
Thank you for –
– your time.
お時間をありがとうございます
– taking the time.
時間を取って頂きありがとうございます
– listening to my introduction.
自己紹介を聞いて頂きありがとうございます
– allowing me to introduce myself.
自己紹介させて頂きありがとうございます
※Thank you very much for – とするとさらに丁寧になります。
I appreciate –
– your time.
お時間をありがとうございます
– you taking the time.
時間を取って頂きありがとうございます
– you listening to my introduction.
自己紹介を聞いて頂きありがとうございます
– you allowing me to introduce myself.
自己紹介させて頂きありがとうございます
※I truly appreciate -とするとさらに丁寧になります。
ステップ2:基本情報を短くまとめる
自己紹介の基礎となる部分をシンプルに整理していきます。
名前・出身地・年齢(必要なら)は基本的な内容ですよね!
基本的なフレーズを押さえます。
My name is [Your Name].
私のは名前は「あなたの名前」です。
I’m from [Your Hometown or Country].
私は「あなたの地元または国」から来ました。
I’m [Your Age] years old.
私は「年齢」才です。
※年齢は言いたくなければ言う必要はありません。
出身地を追加で説明すると、相手に興味を持たれる可能性が高まりますので、参考例を書いておきます!
有名な分かりやすいものがある場合
I’m from [Your Hometown], known for –
I’m from [Your Hometown]. It’s famous for –
– its large statue of Buddha.
私の地元は○○で、大きい仏像で有名です。
– its delicious street food, like takoyaki.
私の地元は○○で、たこ焼きのような美味しい屋台料理が有名です。
– its historic temples and shrines.
私の地元は○○で、歴史的なお寺や神社で有名です。
個人的に好きなものがある場合
I’m from [Your Hometown], a place with –
I’m from [Your Hometown], where you can find –
– delicious ramen shops.
私の地元は○○で、おいしいラーメン屋があります。
– a famous shrine.
私の地元は○○で、有名な神社があります。
– a large park.
私の地元は○○で、大きい公園があります。
– beautiful streets.
私の地元は○○で、きれいな道があります
ステップ3:仕事や学んでいることを伝える
自分が現在行っている仕事や学業を、簡潔に説明します。
さらに、その理由や目標を付け加えると、内容が深まります。
参考例は以下です!
仕事を話す場合
I work in –
– engineering
私は工学分野で働いています
– healthcare
私は医療分野で働いています
– finance
私は金融分野で働いています
以下の通り、なぜならどうなのか、というのを追加してもよいです。
because –
as –
seeing that –
– I want to create new service.
私は新しいサービスを作りたいからです。
– I want to make the world a better place.
私は世界をより良い場所にしたいからです。
– I want to help people feel better.
私は人々をより良くなるよう助けたいからです。
学業を話す場合
I’m studying –
– English
私は英語を学んでいます。
– math
私は数学を学んでいます。
– Science
私は科学を学んでいます。
以下の通り、なぜならどうなのか、というのを追加してもよいです。
because –
as –
seeing that –
– I want to become a teacher.
私は先生になりたいからです。
– I want to work abroad.
私は海外で働きたいからです。
– I want to make new discoveries.
私は新しい発見をしたいからです。
ステップ4:趣味や個人的な興味を話す
趣味や興味は、相手があなたについてより親しみを感じるポイントになります。
こちらも例を示しておきます。
まずはシンプルに、慣れてきたら内容を拡充して行きましょう。
In my free time, I enjoy –
One of my hobbies is –
I love –
– reading books
読書が好きです
– cooking
料理が好きです。
– hiking on weekend
週末ハイキングが好きです。
どう感じるかを追加してもよいです。
I’m so __ every time.
___に、refreshed, excited, relaxed, happy,・・・を入れます。
ステップ5:特徴・呼び名を伝え、感謝で締める
最後に、自分の性格や特徴を一言で伝え、呼び名(ニックネーム)を紹介します。
さらに感謝の言葉で締めると、相手に良い印象を残せます。
特徴を伝えるフレーズ
I’m very –
People often say that I am –
– friendly and like meeting new people.
私はフレンドリーで、新しい人に会うのが好きです。
– positive and like encouraging others.
私はポジティブで、誰かを勇気づけるの好きです。
– polite and thoughtful of others.
私は礼儀正しく、他人への思いやりがあります。
呼び名を伝えるフレーズ
○○と呼んでください。
Please feel free to call me [Nickname].
You can just call me [Nickname].
感謝で締めるフレーズ
Nice meeting you, and thank you for listening.
お会いできてうれしいです、聞いてくれてありがとうございました。
I look forward to connecting with you, and thank you!
つながりができてうれしいです、ありがとうございました。
完成した例文です
最後に、5つのステップを組み合わせた自己紹介文の完成例を示します。
“Thank you very much for taking the time to listen to my introduction.
My name is Yu-ke. I’m from Tokyo, where you can find amazing sushi restaurants and beautiful parks.
I work in engineering because I want to make the world a better place with innovative technologies.
In my free time, I enjoy reading books. I always feel relaxed and inspired after reading a good story.
People often say that I’m very positive and like encouraging others. Please feel free to call me Yu-ke.
Nice meeting you, and thank you!”
ステップの確認
- ステップ1:相手に与える印象を意識する
- ステップ2:名前・出身地など基本情報を短くまとめる
- ステップ3:仕事や学業、趣味を付け加える
- ステップ4:趣味や個人的な興味を伝える
- ステップ5:特徴・呼び名を伝え、感謝で締める
これらのステップを実践すれば、短くてもあなたらしい自己紹介が完成します。ぜひ試してみてください!
【まとめ】英語の自己紹介を自分のものにするために今日からできること
まずは自己紹介文を作ってみましょう!
そして再度重要なポイントをお伝えします。
作ったら必ず実践すること!
そのために、
紙に書く&見える化する
ぜひ、歯磨きやトイレなどのタイミングで、必ず目にする場所に貼ることをお勧めします!
実際に作った文はどんどん声に出して練習しましょう。
【よくある質問】Q&Aコーナー
Q. 年齢は必ず言わないと失礼ですか?
A. まったくそんなことはありません。
英語圏では、年齢はプライベートな情報ととらえる人も多いです。言いたくない場合は省略しても大丈夫です。
Q. ビジネスシーンではどうすればいい?
A. ビジネスシーンでは、役職や業務内容を簡潔に伝えましょう。カジュアルすぎる表現は避け、フォーマルめな感謝フレーズを使うのが無難です。
Q. ニックネームは本名と違うものでもいいの?
A. 問題ありません。
英語には“Mike”や“Kate”など短縮形ニックネームの文化があるので、好きな名前を伝えればOKです。ただしあまりにも奇抜なものだと相手が呼びにくいので、配慮も必要です。